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【教えて】漫画家とイラストレーターってどう違うの?【解決】

【教えて】漫画家とイラストレーターってどう違うの?【解決】

私は実は過去に漫画家さんのアシスタントをしていたことがあります。最近、漫画についての話題が身の回りで続いたので、ちょっと、まとめてみようかなと思います。

漫画家とイラストレーター

漫画家とイラストレーターってどう違うの?【ある素朴な疑問】

ある日、絵にも美術にも全く興味がないという方とご飯を食べていた時のこと。「漫画家とイラストレーターの仕事ってどうちがうの?」というご質問を受けました。実は質問自体にびっくりした私です。

うまく説明できるかな。素朴な疑問ほど、あらためて人にわかりやすく説明するのって難しいですよね。

漫画家とイラストレーターの共通点

ざっくりと説明すると、どちらも絵を描いて収入を得る仕事です。この点でいうとどちらの仕事にも差がないように思えるのも納得です。

漫画家とイラストレーターの違い

では、漫画とイラストの最大の違いは何かというと、ストーリーがあるかないか。そこが判断基準だとわたしは思います。

漫画家は、ストーリーを考えることも必要です。そこが苦手な人には原作者がついていたりするのはそのためです。イラストレーターに原作者がつくことはありません。

漫画には、ストーリー(物語)があります。4コマ漫画しかり、長編大作しかり。起承転結のストーリーがあります。

イラストについては、ストーリー性がある絵だねというような評価をされることがあります。この場合、あくまでも物語の一場面を感じさせる絵だという意味です。

イラストは元々、物語を絵で補足説明するという性格があり、単独で物語が完結するということは基本的にありません。

そもそもイラストレーションとは何かについてこちらで説明しています

漫画家に必要なこと

漫画に一番大切なのは、ストーリーです。ストーリーを説明しているのが漫画の絵であるべきです。

少なくとも現在ヒットしている漫画作品はストーリーに魅力があるからこそ、読者を引きつけてやまないと思います。

絵柄がちょっとなあと思っても、話が面白ければ、次もまた読みたいと思いますよね。漫画家として成功するには、ストーリーを作れることが一番重要だと思います。

ストーリー性の高い漫画は映画化されることも多いですよね。ということは表現方法が変わっても漫画のストーリーの世界観は表現できるということです。

漫画家に憧れて絵から入る人は、多いと思いますが、ヒット作を作りたいなら、同時にストーリーの作り方を学ぶことも忘れてはならない点だと思います。

イラストレーターに必要なこと

イラストレーターに必要なことは、コミュニケーション能力と時代を読む力だと思います。絵の魅力があるのはもちろんですが、イラストレーションは、社会で流通して機能することではじめて力を発揮する一面があります。

ある意味、ビジネスを知らないと仕事として行き詰まることがあると思います。様々なテーマに沿った最適なイラストを提供するためには、世間を知るということが大事です。

そのため、絵ばかり描いていた人よりも、他方面からイラストレーターを目指した方に多く売れっ子がいたりすることもあるくらいです。こういう方々は視野の広さがあるから成功していると思います。

アニメ風の絵柄のイラストの席巻

先日、絵の勉強会で先輩クリエーターの方とお話していて出た話題です。

最近は、アニメ風の絵柄のイラストが世の中を支配していると言っても過言ではないです。私たちのようなアニメ風の絵柄でないイラストレーターの仕事は、実は減少傾向です。トップクリエイターの方は仕事に対する正当な評価を求めて、海外での活躍を目指す方も少なくないと聞きます。

このあたりが、イラストと漫画の違いって何?という質問が出てくる原因だと思います。アニメ風の絵柄のイラストの需要量から言っても、世間の人が混同してしまうのも無理はないかもしれません。

ご当地を紹介する萌えキャラだったり、お土産品が美少女キャラだったり、小説の表紙を美少女キャラに変えたら本の売り上げが上がったというような話はよく聞く話です。

『売れるひな型』が出来上がると、よくわけもわからないおじさん達が、よしうちも!みたいなノリでガンガンなんでも萌え化していく世の中が個人的には気持ち悪いです。

個人的には、小説の表紙に萌えキャラが描いてある本は買いたくないですね。作品の世界観をぶち壊しだと思います。ラノベと言われる軽い読み物ならいいんじゃないかとは思います。読者層が分かれていますから。

でも、いくら売れるからと言って、名作の類までやるのはいかがなもんでしょうね。

ビジネスとして成功しているジャンルですから、ストーリー作りが苦手でも漫画の絵を描くのが好きな人はこの辺りを攻めて行ったら、お仕事がたくさんありそうです。聞くところによると稼げるようですから、考え方としてはありなのかもしれません。

漫画と広告漫画の違い

漫画調でない絵柄のイラストでも吹き出しをつけてキャラクターに説明させることもあります。これも一応漫画と言えると思います。一般的に広告漫画と言われるジャンルがあります。

この場合、吹き出しの中身で重要なのは説明文であって、ストーリーやキャラクターの感情ではありません。

この点が漫画家が描く漫画と広告漫画の違いです。広告漫画は最近、熱いジャンルです。専門の代理店があったりするくらいです。ちょっと調べただけでもたくさんの情報が見つかります。

イラストレーターとして生き残るために、広告漫画は商品として積極的にラインナップに加えるべきジャンルだと思います。

漫画家なのにイラストレーターとしても活躍している人

超有名どころで言うと、江口寿史さんでしょうか。世代によっては逆に漫画家時代をご存知ない方もいるかもしれませんね。

山田章博さんもファンタジーSF小説等の表紙で有名です。漫画も描かれています。

わたせせいぞうさんもイラストの世界でも漫画の世界でも有名な重鎮です。

まず、漫画家として成功してからイラストレーターのキャリアを築くのが一般的ではないでしょうか。逆はあまり聞いたことがありません。

漫画家とイラストレーターってどう違うの?【まとめ】

漫画家とイラストレーターの仕事は、基本的に担っている使命、目的が違います。

漫画家は、ストーリーや世界観を表現する芸術家です。一方で、広告漫画のように世間で流通して機能するイラストレーション的な働きをする漫画もあります。

イラストレーターは、受注して目的に応じた絵を納品することが主な使命です。一方で、世界観のある絵と評される絵は、単独でアートとして成立している作品もあります。イラスト集として出版できるような作品のクオリティがあるものはアートとも言えます。

また、両方の仕事をクロスオーバーして活躍されているクリエーターの方もいらっしゃいます。

結果的に、結論が見えにくくなりました。なんとなくご理解いただけたら嬉しいです。

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