毎日散歩する公園で見つけた「カイツブリ」という鳥に夢中です。あまりの可愛さに、仕事そっちのけで、「カイツブリ」にはまってしまいました。せっかくならイラストで観察記録を残そうと思います。
カイツブリはこんな鳥
そもそもカイツブリとの出会い
最初にお断りしておくと、私は鳥にすごい詳しい訳ではありません。もっとアカデミックなまとめ記事はネットにたくさんあると思うので、調べ物用には参考にしないでくださいね。
これは、カイツブリに突然はまった、ある一般人のお話です。
私には毎日決まって散歩に行く公園があって、今までは変わった葉っぱとか季節の花にしか萌えなかったのに、ある日偶然出会った鳥の親子に一目惚れ。
10年近く散歩している公園の鳥に関心を持ったのは、実ははじめてです。
はじめて「カイツブリ」に出会った日は、なんという名前の鳥なのかさえ知りませんでした。
どこかから聞こえる『ピヨピヨ』という鳴き声。明らかにヒナの声。声のする方に行くと、ものすごい望遠レンズをつけたカメラマンが鳥を狙っていました。
一体何がいるんだろうと思って私も覗いてみたら、親鳥とヒナが2匹。一生懸命に親を追いかけて泳ぎ、時折、親鳥は水に潜っては餌を咥えて出てきます。ヒナは、びっくりするくらい食欲旺盛で、何回餌をもらってもパクッと一飲み。
気が付いたら夢中で観察していました。
鳥さん鳥さん、君の名は…?
はじめて、カイツブリと会った日は、なんの鳥かわかりませんでした。私の隣で鳥を見ていた常連と言う女性に聞いてみたら、「さあ、あひるじゃないの」って流石に違うだろ〜。
「あの鳥の名前が知りたい〜!でも、どうやって調べたらいいんだ。」
公園内の植物なら、大抵植物の名前の札がついています。最近では、AIが画像解析して植物の名前を教えてくれる便利なアプリも登場しています。植物の名前なら、なんとかわかるのになあ。
名前判定アプリの鳥バージョンがあるのかないのかよくわかりませんが、とにかく鳥の名前がわからない。
「うーん。困った。」
しかし、超アナログな方法で問題解決。公園内によくいる鳥の案内看板を発見。
説明を読んだところ、どうもこの鳥らしい。
君の名は『カイツブリ…!』
名前と同時に「カイツブリ」の色々な情報を看板から得ました。なんでも水に潜るのが得意で、ヒナをおんぶするとか。
「うそー!見たいよね。見たいよ。明日も見にくる!」
そう心に誓ったのでした。
名前がわかったらとりあえずググるよね
カイツブリ情報を集め出した私。我ながら、人とあまり共有できないものにはまるので孤独な作業になりがちですが、満足度は高め。カイツブリの動画を見ていたら、いつの間にか鳴き声を覚えてしまいました。
(やばい。これは、カイツブリストーカーでは。。。。)
変なオタクになりがちな自分に若干の不安を感じます。。。
カイツブリの鳴き声は独特
『ピっルルルル……』
これはカイツブリの親の鳴き声です。ちなみに警戒しているときの鳴き声は
『ピっ!』
と短い鳴き声に変わります。体育の時の笛みたいな感じ。
結構遠くからでも聞こえる特徴があり、遠くまで響く鳴き声。事前に鳴き声を覚えたために、次に公園に行った際には、なんと鳴き声でカイツブリ一家を発見することに成功しました。姿が見えない時でも、少なくとも自分の右側にいるか左側にいるかはわかるようになりました。
ある日目撃したカイツブリの狩り
カイツブリは、親でも手のひらに乗るような小さな鳥です。しかしながら、狩りの様子は実にアグレッシブです。
頭から水に潜り、1分くらいは潜水して出てこないこともあります。水から顔を上げた時には、口に何かしら咥えていることが多いので、カイツブリは狩りの名人だとわかりました。
見たところ、池にいる小魚を咥えていることが多かったので、食料は魚だなと思っていたのですが。。。
ところがある日、偶然に目撃した狩りの様子に驚きました。池のほとりに石で囲ったプールのような場所がありまして、見ている目の前でカイツブリの狩りがはじまりました。
小さなザリガニ捕獲したカイツブリをキャッチ pic.twitter.com/IrIsT3t08K
— あいすまみ@イラスト&デザイン&ライティング (@imatubuyaki) May 12, 2020
潜って顔を出した次の瞬間!なんと、小さいザリガニを咥えているではありませんか。確かに、夏休みになると、このあたりで子どもたちがザリガニを釣っているのをよく見かけます。
(こんなのも食べるのか。まさか丸呑みするのかしら。喉にひっかかりそう。)
色々な思いが駆け巡る中、ザリガニを与えられたヒナは、一飲みにザリガニをゴクリ。
(凄い。なんか、凄い。)
語彙が少ないのが悔しいですが、生きるってこういうことやーと思いました。都会の中にも野生は存在する。ちょっと感動です。
カイツブリファミリーはもう1世帯あった
私のよく行く公園には、大きな池が2つあります。最初にカイツブリ一家を見つけたA池の他、もうひとつのB池にもカイツブリファミリーがいることを発見しました。
- A池ファミリーの構成 親2匹 ヒナ2匹
- B池ファミリーの構成 親2匹 ヒナ5匹
超重要ポイントのように囲っていますが、おおかたの人にはどうでもいい情報。そうですよね。わかってます。でも、もう1つの群れを見つけた私の興奮伝われー。
今日のカイツブリ
違う親子発見
こちらは小さなヒナが5匹も!
親を追いかけてピヨピヨ#愛鳥週間 pic.twitter.com/NBAelJKKi7— あいすまみ@イラスト&デザイン&ライティング (@imatubuyaki) May 14, 2020
ちなみにB池ファミリーのヒナの方が小さいので、萌え度は10倍。紐で繋がってるのかと思うくらい、親を追ってピヨピヨ行列する様が面白いのです。
親鳥1匹に対して2:3に分かれて面倒を見ていることもあります。5つ子ならそうなりますよね。食べ盛り5匹なんて気が遠くなる。鳥って大変。
AファミリーとBファミリーのヒナの様子を同時に比べられるので、成長の様子がわかって面白いです。
Aファミリーのヒナの方が、先に生まれたヒナのようで少し大きいヒナ。最新の観察では、親がヒナに狩りを教えている様子を目撃しました。つい先日まで、親から餌をもらうだけだったヒナが!
「大きくなったねー。」
って、まるでどっかのおばさんみたいですが、本当に成長を喜ばしく思いました。やはり、子育てのゴールは、自分で食べていけるように育てることですから親として共感。A池ファミリーのヒナの巣立ちは近いのかも知れません。
そして、ついに目撃!カイツブリのおんぶ
すみません
今日もカイツブリ
先日カイツブリのおんぶを
とうとう目撃しました
親の背中のコブみたいなのが
ヒナの頭です#愛鳥週間 pic.twitter.com/U8IlDkCaJb— あいすまみ@イラスト&デザイン&ライティング (@imatubuyaki) May 16, 2020
カイツブリの話がどこまで続くのか、ここまで読んで不安になった方もいるかも知れません。
「カイツブリのおんぶが見てみたい」
これが、カイツブリ観察をはじめたきっかけでした。そして、とうとうカイツブリのおんぶを目撃することが出来ました!
これは、機会があったらみなさんにも一度見て欲しいなあ。なんとも面白くて可愛いのです。
小さな親鳥の背中がゴソゴソと動いてるなと思ったら、ぴょこんと飛び出したヒナの顔。
(なんですかこれ〜。か わ い す ぎ る。)
遠目からでは、どのように背中に乗ってるのか、よくわかりませんが、可愛すぎてカイツブリに撃沈した私。
元気が有り余っているヒナは、自分で泳いで着いていきます。一方で親にべったりな甘えん坊なヒナもいたりで、同じきょうだいヒナでも個性があるように感じられます。
「いいもの見た!」
この日は大変満足して公園を後にしたのでした。
カイツブリは日本中で見ることができる
カイツブリは、北海道などの北国では夏にやって来る渡り鳥ですが、ほぼ日本全国で見ることが出来る鳥です。もしかしたら、あなたのおうちの近くの池にもカイツブリの親子が泳いでいるかも知れません。
はっきりいって、マニアックな散歩。でも、何かにはまってテーマ性を持った散歩は実に楽しいんです。だから、静かにおすすめ。
忙しい毎日の中でほっこり出来るお散歩タイムもいいものですよ。
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