かつて豊島区には池袋モンパルナスと呼ばれた芸術家のアトリエ村があり、その歴史にちなんで現代でも5月にアートイベントが行われています。2019年池袋モンパルナス回遊美術館のルポです。
池袋モンパルナス回遊美術館2019
池袋の街全体が美術館
気にしないと通り過ぎてしまう可能性がありますが、ただいま池袋の街は丸ごと美術館になっています。あちらこちらで興味深い展示が行われているので、はしごして楽しむもよし。五月晴れの中アートさんぽはいかがですか。
池袋モンパルナス回遊美術館概要
会期:2019 年5月16日(木)〜29日(水)
会場:池袋駅周辺のギャラリーなど
公式サイト
雑司が谷ギャラリー巡りアートスタンプラリー
今回は池袋モンパルナスの池袋東口エリアを中心に観てきました。東口では、『雑司が谷ギャラリー巡りアートスタンプラリー』というイベントと共に各会場、展示会が開かれています。指定の5ヶ所でスタンプを押してもらうとポストカードがプレゼントされます。
池袋と一言で言っても展示エリアはとても広いですし、それぞれの展示で会期が異なるので、公式サイトか公式ガイドブックを参考にお散歩計画をたてることをおすすめします。
西口エリアはまた次回のお楽しみ。
ホテル暴風雨展2〜心しか泊まれないホテルへようこそ〜
友人のイラストレーターの松沢タカ子さんが関わるグループ展を見に行って来ました。松沢さんは、今年の池袋モンパルナス回遊美術館の公式ガイドブックの表紙を描いているイラストレーターさんです。
ホテル暴風雨というサイトのリアル展示会も今回で2回目。ボローニャ展に入選されたような実力派メンバーが揃う展示会です。とても見応えがありました。原画と印刷物の差を楽しめるのも原画展ならでは。原画って本当に勉強になります。人の仕事の足跡を観るのっていいですよね。イラストや絵本の原画に興味のある方におすすめの展示です。
影絵制作工房
影絵作家の宮崎 紀玖雄さんの工房を見学できます。影絵作家の藤代清治さんのお弟子さんだそうです。
遠近感の出し方の裏技など実際の作品を裏返して、制作秘話を教えていただきました。
1つの作品を完成させるまでにかかる時間が、イラストの比ではありませんでした。手間のかかる作業です。
工房は少しわかりにくいところにありますが、鬼子母神のすぐそばです。ガイド片手に頑張って見つけてください。
雑司が谷鬼子母神
こちらは展示はありませんが、ちょっと散歩の一休みにお参りを。参道のケヤキ並木は樹齢400年。境内には樹齢700年の大銀杏もあります。スタンプラリーのデザインも銀杏の葉でした。
名物のおせん団子もおすすめ。
人形工房チップス・ギャラリー
立体造形作家のわたなべちよみさんの工房を一部公開しています。半地下に降りていくと工房の入り口です。
模型とかお人形とか細かくて小さいものが好きな私。ちょっと夢中になってしまいました。そこに実際にあるという存在感。何だかそれだけでいいなあと思ってしまいます。
思いがけず発見した楽しい場所。ワークショップもやっているみたいです。興味あるなあ。
学生時代、模型屋さんでアルバイトしていました。建築模型も結構作っていたので細かいものを観ると何だかざわざわします。
雑司が谷案内処
こちらは、街にひっそり馴染んでいる観光案内所です。豊島区の情報パンフレットが置いてあったり、雑司が谷七福神巡りの拠点にもなっていますよ。迷子になったら道案内もしていただけます。2階はギャラリーになっています。
スタンプラリーでいただいたポストカードはこちら
雑司が谷案内処でポストカードをいただきました。今日巡ってきた各ギャラリーのポストカード集です。
ちょっとした散歩にいかがですか。ただ歩くよりも、テーマがあると散歩が10倍楽しくなりますよ。