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【駅スタンプ旅】JR北千住駅の新旧駅スタンプ【デザインから街を読み解く】

【駅スタンプ旅】JR北千住駅の新旧駅スタンプ【デザインから街を読み解く】

JR北千住駅の新旧スタンプに描かれているモチーフを探して、お散歩しながらスタンプのデザインを検証します。ところでみなさん、おばけ煙突ってご存じですか?

【JR北千住駅の駅スタンプ旧デザイン】芭蕉旅立ちの地

北千住駅の旧スタンプ

北千住駅の旧スタンプ

 

北千住駅のスタンプの旧デザインは『芭蕉旅立ちの地』です。松尾芭蕉が旅の始まりの句を千住大橋の付近で読んだことにちなんだデザイン。

 

スタンプの中に書いてある俳句は

行春や鳥啼魚の目は泪(ゆくはるや とりなきうおの めは なみだ)

意気揚々と旅立つというよりは、後ろ髪を引かれながらの旅立ちの様子を唄ったものなんだとか。

鳥や魚まで悲しむくらい別離を惜しんでいるという心情を描いています。昔の長旅ですから生きて帰れないかもしれないわけです。

千住宿奥の細道プチテラス

千住宿奥の細道プチテラスには『芭蕉像』があります。像がある場所は足立市場のすぐそば。

このあたりは古くから「やっちゃ場」という青物市場でした。神田・駒込・千住が江戸の三大市場として有名で、付近で採れた野菜を江戸の中心部へ運んでいたと言います。近くには隅田川が流れていますから、船での物流に便利な土地だったのでしょう。

 

現在の千住大橋

千住大橋の北側のたもとには『矢立初めの地』の石碑がひっそりとあります。

千住大橋はご覧の通り剛健な造りの橋で、現代では一句読もうという気持ちになりにくいですが、空想力で補完します。当時このあたりは江戸の端に位置するので、旅立ちの地としては国を出るような感覚だったのだろうと思います。

今回は、スタンプのデザインから北千住を芭蕉の旅立ちの地としてご紹介しましたが、実は「千住論争」なるものが存在して、旅立ちの地は南千住かもしれないという説があるんだとか。興味深いので別に調査してまとめます。

【JR北千住駅の駅スタンプ新デザイン】千住ネギ/おばけ煙突

北千住駅の新スタンプ

2020年7月8日にリニューアルされた新デザインは、漢字の「住」をベースに千住ネギとおばけ煙突がモチーフになったデザインです。

おばけ煙突って何?

ここで気になるのがおばけ煙突。もしかして心霊スポット?

おばけ煙突とは、かつて北千住にあった千住火力発電所の煙突の通称で、昭和39年に撤去され現存しません。

煙突の高さは83.82mもあったということから地域のシンボルであったのは間違いないです。

なぜおばけ煙突と言われたかと言うと、煙突を見る方角により4本あるはずの煙突が2本に見えたり、3本4本に見えたことからきているそう。

私、どこかでこのおばけ煙突の話に聞き覚えがあるなと思って調べてみたら『こち亀』の中におばけ煙突が出てくる話があるんです。

せっかくなので『こちら葛飾区亀有公園前派出所』第59巻おばけ煙突が消えた日の巻を再読します。うーん。泣ける。細かいストーリーについては割愛しますが、いい話。

当時の子どもたちとおばけ煙突との関わりが伝わってくるストーリーでした。

 

また足立区郷土博物館には、おばけ煙突の模型や資料があるというので行ってみました。博物館へのアクセスは、亀有駅からバスまたは北綾瀬駅から徒歩15分です。

 

現存しない煙突ですが、模型では煙突の不思議な増減現象が一目瞭然。

こちらから見ると確かに4本ある煙突が

あれ?本当に3本になりましたね。真ん中の煙突の真裏にもう一本煙突が隠れています。

こちらからは2本に見えます。絶妙な角度が織りなす不思議なトリック!

これは、確かに面白いですね。だから見る場所によって煙突がおばけのように出たり消えたりしたように見えたんですね。

千住ネギとは

江戸の台所を守る農耕地だった東郊は、千住市場を中心とした流通の拠点でした。

千住ネギは江戸東京野菜の一種で、高級品として扱われたネギです。スタンプのおかげで知る千住ネギ。最近イラストの仕事で江戸東京野菜を調べることがあって、ちょっとしたマイブーム中だったりします。現在作られている江戸東京野菜は、文化の保存の意味合いもあり生産量が少ないので、いずれも貴重価値が高いものが多いのです。

博物館には千住ネギの実寸模型も展示してありました。江戸時代から高級品として扱われてきたネギで「大束まるき」という特殊な束ね方がされています。千住河原町にはネギ専門の問屋さんもあるんだとか。

現在の千住ネギの栽培量は少量ということで希少価値があります。甘みがあり美味しいネギと聞くと一度は食べてみたくなりますよね。

そこでネットでお取り寄せしようとしたところ近々の出荷分は残念ながら売り切れ。諦め切れずに予約をした食いしん坊の私。お値段は、3kg入りで4000円ほどとネギとしては相当お高いですが、その価値を味わってみたい!

ネギの旬は本来なら冬。すき焼きとかねぎまも美味しそう。鴨南蛮にしてもいいかもなあ。甘みのあるネギはグラタンなどの洋風料理にも合うんですよね。

ああ、妄想が止まらない。今から楽しみです。無事入手出来たら千住ネギグルメについても記事にします。

北千住は今も昔も交通の要所

北千住の魅力

  • JR常磐線の他、都営地下鉄日比谷線、東部伊勢崎線、つくばエクスプレスも使えて便利
  • 大きい駅ビル
  • 5つの大学が誘致されていて若者がたくさんいる
  • 昔ながらの商店も多数ある

北千住は古くは宿場町として栄え、現在も乗り入れ路線が多数あるターミナル駅。都内の駅では乗降者数8位というだけあって駅舎が大きいです。

駅に隣接する東京電機大学の他、放送大学、東京藝術大学、東京未来大学、帝京科学大学と5つの大学がある街です。

駅から10分ほど歩くと日光街道に出ます。日光街道は日本橋を起点とした五街道のひとつ。なんともいい味わいの古いお店がところどころあって心惹かれました。

北千住は生活感があって便利な街という印象ですが、古くからの街並みの風情ある感じはあまりしないのが残念と言えば残念。旧街道や宿場町の記憶をたどる散歩もしてみたくなります。

観光で行く街というよりは、暮らす街という印象でした。

スタンプ一覧はこちら

JR東日本の東京エリアの駅スタンプがリニューアルしました。実際に歩きまわって集めたスタンプです。

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