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『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』で味わう茶道の世界【イラストルポ】

『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』で味わう茶道の世界【イラストルポ】

今日は八十八夜。お茶にちなんで、清々しい気持ちになれる映画『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』を観ました。樹木希林さんが茶道教室の先生役、黒木華さんが生徒役で出演しています。丁寧で細やかな茶道の描写と世界観が素晴らしく、生き方の極意についても学ぶことが出来る名作です。

『日日是好日』で茶道の世界観にひたる

あいすまみ|イラストルポ 日日是好日

『日日是好日』はこんな人にオススメの映画です

  • いい年齢の重ね方を目指している方
  • 美しく生きるとは何か知りたい方
  • 茶道の世界をのぞいてみたい方

『日日是好日』では、茶道の世界を通して女性の生き方を描いています。

すぐには正解がわからない大きな問いを、ゆったりと理解しながら成長していく人物の物語。

何に対してもスピードが重要視されている世の中では、「ゆっくりと生きる価値」はあまり話題になりません。はたから見たら愚鈍かも知れない生き方ですが、私にとっては理想的な生き方に映ります。

この映画を通して、全ての出来事や出会いに学びと意味があり、何年もたってからその答えに気がつく瞬間が訪れることがある。そんなことに気付かされました。

題名の『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)という言葉の意味

文字通りそのまま読むと、「毎日毎日がいい日である」というそのまんまの言葉ですが、実はもっと深い意味のある言葉なんです。

『日日是好日』とは禅語の1つで、「世の中のこだわりやとらわれを捨てて、さっぱりと生きる」という究極の悟りの状態を表している言葉です。この映画のメインテーマでもある言葉は、忙しさや混乱、不安定な世の中で自分を見失いそうな時に深く染み入ります。

『日日是好日』の見どころ

樹木希林さん黒木華さんの熱演

森下典子さん原作のエッセイ『日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-』が映画化された作品です。

茶道教室に通う生徒役の半生を黒木華さんが演じています。茶道を通して一人の女性が成長していくストーリー。

先生役の樹木希林さんの存在感が映画の世界観をさらに引き立てます。

主役の黒木華さんも不器用な主人公の役どころを上手に捉えているなと思います。自分をもどかしく思う人には、刺さるシーンが多いと思います。

”茶道あるある”のシーンが面白い

茶道をはじめて体験した時に感じる『あるある』ネタが満載です。

例えば、茶道ではお茶を飲む前にお菓子をいただくのが正しい作法です。しかし、初心者はお菓子を食べるタイミングがわからずにキョロキョロしてしまうことがよくあります。『茶の湯』など落語の演目にもなるくらい、作法が分からないまま席に座るのは、そわそわして挙動不審になってしまい、そこが面白い。

お茶席に関する描写が細かいため、大変リアリティがあります。この他にも面白い小ネタがあちこちに仕込まれているので、茶道経験者が見ても楽しい映画だと思います。

四季の自然とお茶の世界の変化が映像ごしにも楽しめます。

注目したいのが映画の中の効果音。自然の音や、所作の中で出る静かな音まで再現されていて、丁寧な描写。聞いていると茶室に張り詰める凛とした空気感まで伝わって来そう。

脚色されていない日本文化が伝わると思うので、海外の方にもぜひ観て欲しい映画です。

臨場感ある映像を観た後は、実際に茶道を体験をしてみたくなるかも知れません。

劇中のお菓子がやけに食べたくなる

映画に出てくる食べ物ってやけに頭に残って、あとから食べてみたくなることがありませんか。目にも美しい様々な季節のお菓子が映画にはたくさん登場します。茶道では季節により、いただくお茶菓子が変わります。

日本には四季があるとよく言いますが、お茶の世界の季節の区切りはもう少し細かくて、一年を24の季節に分ける二十四節気(にじゅうしせっき)で表します。有名どころだと立春や夏至は、どなたでも聞いたことがありますよね。

季節に応じたお菓子があり、季節を目や舌でも味わうことが出来ます。季節の花や風物を模した可愛らしいお菓子たちは、食べてしまうのが勿体無い。

映画に出てきた宝石のようにキラキラした紫陽花のお菓子は、鎌倉にある御菓子司こまきさんのお菓子で、実際に購入が可能。

紫陽花の季節の鎌倉もいいですよね。いつか行ってみたいな。

『日日是好日』を観て思うこと

答えを急がず、当たり前を大切にする

茶道は、元々は戦乱の世の武士が嗜んだものでした。荒んだ心を鎮め、この一期一会に集中する。刹那の世の究極の趣味だと思います。戦の世では、命は現代以上に儚いものだったに違いありません。

 

「世の中にはすぐわかるものと、わからないものがある。すぐわかるものは一度通り過ぎればいい。すぐに分からないものは、長い時間をかけて少しづつわかってくる。」

「毎日同じことが出来ることは、実は幸せなことなんだ」

 

こんな印象的なセリフが映画の中で出てきます。主人公が茶道を通して時間をかけて理解した答えです。

とかく、答えを急ぎがちで曖昧なものを嫌う現代社会では、受け入れがたい価値観かも知れません。

 

また、映画の終盤でこんなセリフが出てきます。

 

「あなたたちも教えて御覧なさい。教えることで教わることがいっぱいあります。」

 

こうして、素晴らしい技術や教えは受け継がれてゆくのだな。私は、いつか何か伝えられる人になれるかな。

 

 

映画の言葉と向き合うと、心に染み入るものがあったりします。

『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』は、先が見えない混迷の時にこそ、じっくりと見て、そして感じて欲しい映画です。

『日日是好日』

のんびり

Haapy度

ためになる

ワクワク感

スリル感

 

『日日是好日』公式サイトはこちら

 

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