取材で訪れた地で食べたおいしいものをご紹介。今回のテーマは、ハヤシライスです。様々なはじめてが集まっている日本橋。ハヤシライスの起源も日本橋の地にありました。日本を代表する作家たちに愛された丸善日本橋店で、ハヤシライスの原点を味わってきました。
日本橋丸善でハヤシライスの原点を味わう
ハヤシライスは早矢仕ライス?
今日も取材で日本橋をぶらり。今日のランチは何にしましょうか。丸善の前を通りがかって、ふと目に入ったポスター。『丸善』の早矢仕ライスと書いてあります。
なんでも、丸善創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)が友人に振る舞っていた「早矢仕さんのライス」がハヤシライスの原点。これは、入る価値ありですよね。
そもそも、丸善にカフェが入っていたんですね。何回か来たことがあるのですが、カフェの存在に気がつきませんでした。
「MARUZEN Cafe」は、丸善日本橋店の3階にあります。遅めのランチになったのですが、一組のお客さんが待っていたので、私も名前を書いて待ちます。
5分ほど待って店内に入ることができました。店内は、女性が多めで8割といった感じ。落ち着いた雰囲気のお店です。
早矢仕セットを注文してみた
単品の早矢仕ライスやオム早矢仕もありましたが、気になったのがこのメニュー。早矢仕セット。
早矢仕セット
- 早矢仕&プレミアム早矢仕
- 生ハムサラダ
- 檸檬ケーキ
- ドリンク
2,200円(税込)
ランチにしては、またもやちょっと贅沢かも。今週は、とってもがんばったから自分にご褒美を。
セットの檸檬ケーキも作家の梶井基次郎の小説『檸檬』にちなんだ名物らしいです。
そういうエピソードがあると弱いんです。うーーん食べたい。せっかくだから食べましょう。
早矢仕セットをいただきます
まずは、生ハムサラダをいただきます。
サニーレタスや千切りの人参の上に生ハムが乗っています。
フレンチドレッシングは、いい具合の酸味がきいていて好みの味です。
野菜は、きちんと冷えていて、細かめに刻んであるのがいいです。たまに口に入らない大きさのレタスと格闘してしまうので、女性にはうれしいですね。
一度にお料理が出てくるのではなく、一品づつゆっくり出していただけます。こういうのは、ちょっとお出かけ感があってうれしいです。
サラダをいただいた後、待望の早矢仕ライスが来ました。
手前がポークソース、奥がビーフソースの二つの早矢仕ソースがいただけます。ライスが洋食屋さんぽいアーモンド型なのがGood。
ポークソースは酸味と甘みがいいバランス。全体的にさらっとしています。具がゴロゴロという感じではないんですが、旨味として全部溶け込んでいる感じなので、物足りなさはありません。マッシュルームが入っているのがちょっとしたアクセントになっています。
ビーフソースは、酸味抑え目でトッピングのスライスアーモンドとビーフを一緒に食べると、口の中で香ばしさが弾けます。牛肉とアーモンドって相性がいいことに気がつきました。こういう食べ方もあるんですね。今度、自分で作る時にまねしてみようかな。
家で作るハヤシライスと比べるのはお店に申し訳ないですが、しつこい脂っこさがなくて、素材の深みが楽しめました。きっと手間暇がかかっているんだろうなと思うお味です。
ちょっと贅沢なランチにした甲斐がありました。
それにしても、明治時代には、もうこんなハイカラなお料理があったんですね。
デザートの檸檬ケーキが最高
早矢仕ライス目当てでお店に入ったのですが、今回デザートでいただいた檸檬ケーキのファンになりました。
ふわふわのメレンゲの帽子をかぶったレモン。クッキーが2まい添えてあります。一瞬どうやって食べたらいいのか迷います。
メレンゲ帽を取り外すと、レモンをくりぬいた中にレモンムースがぎゅっと詰まっています。
デザートと一緒についてき液体。お店の方にうかがったところ、刻んだレモンの皮が入っている甘酸っぱい檸檬ソースで、ムースにかけて食べるのだそうです。
どういう感じなのかな。一口ムースをスプーンですくって、いただきます。
甘酸っぱい檸檬ソースをかけると、お口に入れたとたんに頭の回りに♪マークがきらめきました。
何これ!はじめて味わう感覚。ふわっとしゅわっと爽やかに消えていくデザート。「あと10個くらい食べたい!」って思いました。
ただただ甘いものよりは、酸味のあるデザートが好きなので、私的にツボでした。
ムースはまろやかな甘さがあってこれだけでも十分においしいデザートなんですが、付属の檸檬ソースは酸っぱいのが苦手な人も、これだけは絶対にかけた方がいいです。
本探しの休憩で、ティータイムにまた来たいお店を発見です。
高校の頃に読んだきりで内容が全く思い出せない梶井基次郎の『檸檬』。この小説はここ丸善が舞台の物語なんですよね。あの頃は難解な文章だと思っていましたが、大人になった今、もう一度読み直そうかな。なんだか、そんな気分になりました。
ここでも味わえる元祖『早矢仕ライス』
この早矢仕ライス。発祥の地は日本橋ですが、他の店舗でも味わえるそうです。割と近くにもお店がありました。今度行ってみようかな。
丸善池袋店 カフェ
M&C Cafe 丸の内オアゾ
早矢仕さんのライス=ハヤシライス
早矢仕さんのライスだから、ハヤシライスか。ふむ、ひとつ豆知識を覚えました。メモメモ。
思いがけなく、美味しい檸檬のデザートにも出会えたのが今回の収穫でした。
今日もパクパク、ごちそうさまでした!
Maruzen Cafe 日本橋店
〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目3−10
03-6202-0013
9時30分~20時30分
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