『iPadお絵かき倶楽部』のiPad・Procreateデモンストレーション&質問会に参加してきました。普段、絵を描かない人も思わず絵が描きたくなるような、楽しいワークショップです。
ドローイングアプリのProcreate(プロクリエイト)体験して来ました
iPadお絵かき倶楽部をちょっとご紹介
以前から主催のMAKO先生には「Procreateいいよー」とお話いただいていたのですが、Photoshopでの作業方法が確立されていたので、移行しようとは、なかなかならなかったのです。
しかし、先日のAdobe MAXの発表でもあったように、もうすぐiPadでフルのPhotoshopが使える日がやってきますから、真剣にiPad環境を考えるべきだと思い始めました。
そこでiPadでの制作の先駆者、MAKO先生に早速お話を伺うことにしました。
雑誌等で大活躍されている現役プロイラストレーターのMAKO先生が主催する倶楽部で、iPadを使った絵の描き方から、クロッキー会まで幅広く教えていただける倶楽部です。プロの仕事にも役立つ実践的な知識からテクニックまで、惜しみなく教えていただけます。
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MAKOさんの最新著作『だれでも描けるiPadクイックスケッチ』
楽しくiPadで絵が描ける本です。早く上手に描くコツが満載です。
そもそもProcreateとは
Procreateとは、イラストレーターや漫画家など絵を描く人に大変に評価が高く、Apple Design Awardも受賞しているi Pad用ドローイングアプリです。
今は、色々なドローイングアプリがありますが、プロフェッショナルな人に尋ねるとProcreateがイチオシの声が高いです。普段は、Adobeのソフトでお仕事されている方も、一度試してみる価値があります。
今回のワークショップのかくれた目玉
MAKO先生は、つい先日(2018年10月30日)のApple Event New Yorkに、なんとアーティストとして、Appleから招待をされて参加して来たそうです。Apple Event New Yorkのレポートも兼ねての勉強会でした。
わたしもApple Event New Yorkの日は、夜更かししながら(生配信なので、時差の関係で日本では夜中に配信)、オンラインでイベントを見ていました。画面越しで見ていても、大変興奮しました。
しかし、限られた人しか入ることのできない会場で、生で見てきた情報を聞くことが出来て、とても感激しました。華々しいセレモニーや場内の熱気、会場の人々の興奮などは、その場にいないとわからないと思います。たいへん貴重なお話を伺うことができました。
実は、今回特別にNYのAppleから貸し出されたという最新のi Padを触らせていただきました。NY帰りのi Pad。なんだかありがたみが違います。かっこいい。
もう、日本の店頭でも購入できますが、Apple Pencilは現在品薄とのことで、私はまだ触れていなかったので、触れてよかったです。ワークショップでは、それぞれ自分のiPadを持ち寄っていたので、新旧取り交ぜて比較大会で盛り上がりました。
ちなみに現在kindleから発売中の「iPad超活用術」エイ出版flick!にNYレポについては、詳しく書かれています。
Procreate初体験の感想
前置きが長くなりましたが、Procreateの感想です。
描くことに特化
これが、Photoshopとの最大の違いだと思います。絵を描くことにフォーカスしているからこその機能があったり、Photoshopでは、手間のかかる作業も簡単にできたりします。
ブラシがたくさんあるのも、絵を描く人にとっては歓迎される点です。もちろんPhotoshopにもブラシは多く用意されていて、こだわる人はカスタマイズもして使っていると思いますが、入れすぎると重くなる感じがありました。Procreateのブラシのアナログ感は、大変心地よいものですし、動きもなめらかです。
Photoshopで苦労して出していたアナログ感を、Procreateでは簡単に実現できます。作業時間の短縮が出来るように感じました。さらに、手振れを補正してスムーズにする機能があって、かっちりと描くこともできたりします。
Photoshopは、単純に絵を描くことに使っている方には、必要のない機能が多すぎるかもしれません。逆にPhotoshopはデザイナーやフォトグラファーにとっては、多機能であることが求められていると思うので、仕方のないことでしょう。
Procreateの苦手そうな作業
Procreateは最近バージョンアップもして、さらに機能が高まっていますが、Procreateが苦手そうな作業もあるなと感じました。
たとえば画像の背景を消す選択ツールは、Photoshopの方が勝っていると思いました。しかしProcreateはPSDに対応しているので、ファイルをPSDで書き出してPhotoshopと連携して使うことも可能です。
もともとPhotoshopユーザーで、効率の悪さを感じるような場合、二つの作業環境のいいとこどりして使うのが、現状では最高だと思います。
ジェスチャーコントロールが便利
ジェスチャーコントロールと言って、キーボードでいうところのショートカットにあたるのかな。指でのタップの仕方や指の本数、動かし方で作業をコントロールできる機能です。消去、戻る、取り消しなど絵を描いている際に必要な作業を効率よくできます。
指の動きひとつで作業の手を止めずに、直感で制御できる感じがまるで魔法のようでした。
実際は、ジェスチャーコントロールを覚えないとあたふたしますが、使ううちにすぐ慣れそうです。
新しいApple Pencilってどうなの?
噂では色々聞いていましたが、実際さわった感想を書きます。
マグネットで本体に付く。しかも、かなりがっちりとくっついている感触。
iPadにくっつけてペアリングしたり充電ができるようになりました。かなり、がっちりとくっつきます。実際、スチール製の机をつかっていると、Pencilが転がらないとおっしゃっていました。
タップできる
ダブルタップでツールの切り替えができます。ボタンがついているわけではないので、クリックではなくタップです。いまは、まだ対応していないアプリが多いそうですが、これからペンにあわせて増えていくはずです。
軽くなった
ごめんなさい、計りで計れればよかったのですが。でも、持ってみた感じではっきりと軽さを感じます。
短くなった+太くなった
若干、短くなり、太くなって握りやすくなりました。長時間作業したときの手の負担が軽くなりそうです。
重心が下にある(重要)
ペンの重心が下の方にあるので、ペンを握っていると自然に落ち着きます。旧型と比べてしまうと、にぎったときの落ち着き具合に差が出ました。
シームレス(つなぎ目なし)
旧モデルと比べると一目瞭然ですが、つるつるです。とりはずせるパーツがないということは、なくなる危険性がないくシンプルで美しいというのがいいなあと思います。
Procreate導入するかしないか
今回、実際さわってみて、Procreateの直感的な作業感にかなり魅力を感じました。
ぜひ作業フローにぜひ取り入れたいと思います。また、iPad用のAdobe Photoshopが来年リリース予定ですので、今後もっと連携しやすくなるはずです。お仕事で使えるように少し特訓したいと思います。