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【まとめ】ストックフォトサービスとは

【まとめ】ストックフォトサービスとは

かつてストックフォトは、利用するのにとても手間がかかりデザインや制作に関わる仕事をしている人でもないかぎり、あまり接点がないものでした。最近ではオンライン上で利用できる画像素材提供サービスがたくさんありユーザーが広がっています。今回は有料のストックフォトサービスに絞ってまとめた情報をお届けします。

ストックフォトサービスの話あれこれ

アトリアIMA ストックフォト

ストックフォトサービスとは

ストックフォトとは、イラストや写真、映像素材、音源などの素材をユーザーに使用許諾をあたえて、提供するサービスのことです。もちろん商用利用が可能です。権利の問題がクリアな素材なので、気にせずに安心して使用することができます。

ストックフォトでは、あらかじめ用意されている(ストックされている)さまざまな素材の中から、自分の用途にあうものを探して使用することになります。基本的に無料の素材はストックフォトとは呼びません。

有料ストックフォトサービス比較一覧

サービス名写真イラスト音源動画特徴的な素材や
サービス
AdobeStock
(アドビストック)
デザインテンプレート
3D素材
報道素材
PIXTA
(ピクスタ)
日本最大級
アプリで検索可能
ブランド素材がある
無料チラシテンプレート
ユーザー登録で
無料素材利用可能
amanaimages
(アマナイメージズ)
フォトリサーチサービス
gettyimages
(ゲッティイメージズ)
世界的サービス
ニュース素材、有名人素材
istock
(アイストック)
gettyの姉妹サイト
ユーザー登録で
無料素材がもらえる
aflo
(アフロ)
報道素材
美術絵画素材
Shutterstock
(シャッターストック)
ユーザー登録で
無料素材がもらえる
専用エディターがある
アプリで検索可能
imagenavi
(イメージナビ)
地図
フォント

AdobeStock(アドビストック)

Adobeソフトを使っているなら、ソフトとの連携がしやすいので、AdobeStockが便利です。海外の画像が多いので、案件によっては合わないこともあるかもしれません。

しかしながらデザインテンプレートの提供は脅威です。デザイナーいらずでクオリティの高い画像作成が可能です。

amanaimages(アマナイメージズ)

古参のストックフォトサービスです。フォトストックだけでなくWEBやアプリの開発やイベントの運営など多方面にサービスを広げています。

gettyimages(ゲッティイメージズ)

ゲッティは報道写真や世界のセレブの画像など、最新の瞬間を提供しているサービスです。

istock(アイストック)

上記のゲッティイメージズのサービスです。

報道系ではない仕事で通常使用するならこちらのサイトの方が素材が探しやすいでしょう。

aflo(アフロ)

こちらも報道系の画像や映像が充実しています。美術や絵画の画像が豊富なのも特徴的です。

PIXTA(ピクスタ)

日本最大級のサービスです。無料チラシテンプレートがあります。

予算がないからパワポでチラシを自作しているような方は、上手に活用したらもっとよいチラシが作成できそうですよ。

Shutterstock(シャッターストック)

専用エディタがあるのが特徴。Adobeのソフトなどの画像編集ソフトを持っていない人でもオンライン上で直感的に画像編集できます。動作はサクサクでした。面白いので一度試してください。

imagenavi(イメージナビ)

地図素材とフォントを扱っているのが、他のサービスにはない特徴。イラレで加工できる地図データは、デザイナーなら時短のためにも有効活用したい素材です。美術や歴史の素材も充実しています。

【知っておきたい】ライセンス関連用語集

ロイヤリティフリー(RF)とは

ロイヤリティフリーとは、一度利用代金を支払った画像は、いつでも何回でも使用できる利用方法です。

しかし、自分だけが独占的に使用できる訳ではないので、他とかぶることがあるのがデメリットのサービスです。

著作権フリーではないので、著作権は素材の制作者か所有する会社が持っています。

ライツマネージ(RM)とは

ライツマネージとは、素材を使用するたびに毎回、使用許諾契約を結んで料金も毎回支払うという利用方法です。

毎回契約するために使用履歴がきちんと管理されることから、ある条件下で独占的に使用することが可能です。

ある条件とは、業種や媒体、期間、使用地域などで、利用制限をつける条件によって利用価格が変わってきます。

極端な話、その素材を使用中は日本全国で誰とも被らないといような高い制限をかけると利用料金も高くなるということです。

同じ県内では被りたくないな、同じ業種では被りたくないななど、それぞれの都合で条件を選ぶことが可能です。

同業他社とのバッティングを避けることができるメリットがありますので、ポスターなどイメージを大切にする独創的な仕事では、ライツマネージの素材を選びます。

【おまけ】ストックフォトサービスの昔ばなし

昔はダウンロードサービスがなかった

かつては、印刷物などに写真素材を使いたいと思ったら、今とは比べ物にならないくらい時間と手間がかかっていました。

一からカメラマンに素材を撮影してもらうような予算がない案件も当然ありますよね。

そんな時は、ストックフォトサービスの出番なのですが、今とは違い素材データをダウンロードするのではなく、ポジフィルムを借りる方式が一般的でした。

ポジフィルムとは

ポジフィルムとは、いわゆるネガフィルムに対してのポジフィルムです。ネガフィルムは見たことがある方がまだいると思いますが、透かして見ると画像も色味も反転しているので、よくわからない映像が写っていると思います。

ポジフィルムはネガフィルムの画像を反転してあり、撮影した実際の色味で確認できる手のひらサイズのフィルムです。フィルムは、長いままではなく一コマづつ切り離され、マウントというプラスティックの白い枠にはまっています。

ライトボックスで裏から光を当てて画像を確認します。小さい画面をルーペで拡大して確認するので、細かいところまでは確認できないこともありました。

ポジフィルムの借り方

素材提供会社ごとに所有している素材のカタログがあり、その中から気に入った素材を選んで注文し、郵送やバイク便などでポジフィルムを届けてもらう必要がありました。

カタログではなく、CD-Rに入っているウォーターマークの入った低解像度素材をカンプで使用して、デザインが決定して使用が決まってから高解像度の画像を購入するということもありました。

また、素材提供会社の店舗に直接出向き、ライトテーブルの上で一点一点ポジフィルムをルーペで覗いて素材を確認してレンタルしてくることもできました。カタログにはない素材が見つかることもあるのですが、大量のストックが入っている引き出しの中からイメージに合う素材を見つけるのに何時間もかかってしまうこともありました。

もし使いたいポジフィルムが貸し出し中だとレンタルできないので、違う素材を探し直すこともありました。

借りたポジフィルムは自分でスキャン

借りてきたポジフィルムは、自分でスキャンしてPCに取り込む必要がありました。注意して取り込んでもゴミやホコリが入ってしまうと、フォトショップで画像のゴミを除去する作業や、若干斜めに取り込んでしまった場合、水平に戻す作業がありました。

スキャンした画像は、業者に返却します。この時もまたバイク便を呼んだり郵送したりとまた、ひと手間あります。もし、レンタルしたポジフィルムに傷などつけてしまった場合は、弁償しなければならないので素材の取り扱いは要注意でした。実際私もポジフィルムは、白い手袋をはめて取り扱っていました。

印刷物に使用できる高解像度の画像をスキャンしたり印刷するのは、当時のマシンスペックでは時間がかかり大変でした。出力待ちで徹夜ということは、締め切り前は度々あることでした。

スキャニングしてデータ化してもらうサービスもありましたが、予算の少ない案件で画像をたくさん使いたいとなると、使用できないことが多かったです。

新人時代の話

どうですか。ざっと読んだだけでも、本来のデザイン作業に入る前の作業に燃え尽きそうですよね。

私は新人のころ、ポジフィルムを選んでくるセンスがイマイチで先輩によく叱られ、ポジ屋さんとデザイン事務所を行ったり来たりしました。1日何回もポジ屋さんを訪れる恥ずかしさ。ダメなラフ案は、無言でゴミ箱に捨てられていましたから、毎日めげそうになりましたが今思うと、とても鍛えられました。今では厳しい先輩には感謝しています。

無駄な時間を使わないようにするためには画像を見極めるセンスがないと、いつまでも家に帰れません。終電でなんとか帰るために必死でしたが、今考えると笑ってしまうような薄い仕事内容です。はっきり言って給料泥棒のゴミ製造マシーンでした。

まとめ

インフラの発達で便利になったストックフォト

今ではオンライン上で24時間簡単に画像素材が手に入るようになりました。キーワードで必要な素材を検索して、その場でダウンロード。すぐにカンプやデザインに落とし込んですぐに確認が出来るなんて、本当に夢のような作業フローです。

商用利用が可能なハイクオリティーの素材は、価格が高く見えますが、作業時間や手間の短縮で生まれる時間を思うと妥当な価格だと思います。素材に予算を使う余裕がある案件では、ストックフォトを使用した方がよりクオリティの高い制作物が仕上がると思います。

下準備にかかる時間が大幅にカットされたので、クリエイティブな作業に使える時間が増えたとも言えます。また、簡単に手に入るがゆえにチョイスが甘くなりがちです。せっかく色々試せるので、吟味して選んだ素材を使いたいですね。

クリエーターとストックフォト

カメラマンやイラストレーター、デザイナーなど素材を提供する側から見たら、ストックフォトサービスの充実は脅威です。今までのように直接仕事を受託するフローは、もはや消えつつあるのかもしれません。

大きな流れにも負けない、名前だけで仕事ができるレベルの制作者を目指すことはもちろん大事です。

しかし、現実的に考えると世の流れに真っ向から対抗するよりも上手に活用して、ユーザーのために働くというサービス業としての本質を極めることが仕事人として大事だと思いました。こうしたサービスを通したユーザーとのつながりを最近は、検討しています。

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